■口腔ケアとは

歯科口腔介護・口腔介護・口腔ケアなど様々な呼び方があります。用語的な定義は未だ確立されておりませんが、口腔面での介護を指す単語として、今、大きく注目されています。

日本の介護への取り組みは非常に歴史が浅く、介護保険制度が始まったのは2000年のことです。遅れている介護福祉の中でも、とりわけ口腔介護の位置付けは低いものでした。
近年、医科歯科関係者・介護関係者からの問題提起があり、口腔介護の議論の高まりを受けて国は改正介護保険法において、『口腔機能向上』を介護予防サービスとして新予防給付が受けられるように法改正を行いました。(2006年4月に施行)

口腔介護とは、健常者であってもケアすることや維持することが簡単ではない口腔内を健康に保つ為の介護であり、要介護者のクオリティー・オブ・ライフ(QOL:日常生活における精神的・身体的・社会的・文化的・知的な満足度)の向上を目指すものです。また、医学的見地からみても、口腔疾患や誤嚥性肺炎の防止の点で重要性が非常に高い介護です。


■なぜ口腔ケアが重要なのか

歯磨きをしないと虫歯になるのでしょうか?
野生の動物に虫歯はありませんが、動物園の動物には虫歯があります。
また、発展途上国等の歯磨きを怠っている子供の間でも決して虫歯が蔓延しているわけではありません。
歯質により差がでますが、糖分を摂取したかどうかが分かれ目になります。糖は口腔内の細菌によって分解され、酸性のネバネバした物質に変化してきます。(キシリトールなど糖アルコールのみを使用した食品は除く)
このネバネバの除去を怠ると、要介護者の場合は特に進行が速く、あっと言う間に虫歯が広がって歯の本数が減少します。それに伴って食事のレベルも低下する一方となり、最後には流動食になってしまいます。食事のレベルの低下は介護度合いに重要な影響を与えるものであり、多くの介護歯科医も警告を与えております。

虫歯の進行には唾液分泌の不足も大きくかかわっています。
唾液には虫歯の原因の酸を中和する性質の他、殺菌作用や食欲増進、消化促進といった重要な機能がありますが、要介護者はその重要な唾液が加齢や薬品投与により大きく減少しているのです。

一方で要介護者には、虫歯以外にも深刻な問題があります。
老人性肺炎の原因の一つに、食べ残りカス(食物残渣)によって繁殖した口腔細菌が肺に入り込むことが挙げられております。
さらには、気道感染が原因の肺炎と同時に、認知症も併発したケースもあり、心内膜炎といった病気の一因にも考えられております。

舌苔を取り除くことにはさまざまな議論がありますが、要介護者においては堆積といった表現が使用されるくらいに、舌のケアができていないケースもございます。
このようなケースは、味覚などの感覚機能低下、及びそれに伴う食欲の減退などが指摘されております。舌苔の雑菌は口臭の一因にもなっており、要介護者の居住環境の雰囲気が悪くなることも問題視されております。

口腔内の衛生状態が悪い(口の中がスッキリしていない状態)ことは、これら肉体的なストレス以外にも、精神面、人によっては睡眠の質にも影響を与える、まさにQOLに直結する大きな問題であり、様々な意味で口腔介護は非常に重要なのです。

しかしながら実際の介護現場では、時間的労力的制約上、食物残渣を取り除くことにのみ力を入れていることが多いようです。
QOLを考慮すると、もっと幅広い見地で口腔介護を行う必要があるといえるでしょう。

■STBヒグチの介護福祉用品への取り組み

日本では、急速にかつ大規模に高齢化が進んでおり、介護福祉は皆が避けることができない問題となってきました。
しかしながら、法整備を含め、システム、介護福祉用具、介護方法、介護するスタッフ人員の確保や処遇問題など、まだまだ問題は山積しており、確立されているものではありません。口腔介護も同様にその重要性が分かっていながら、手探りで進んでいるような状態です。

このページは、『口腔介護の情報サイトを作って欲しい』とのご要望より、介護関係者の協力を頂いて作成致しました。幅広い視野で情報を提供することを心がけますが、手法そのものに歴史があまりない為、ここで紹介した手法・情報は、今後、変更や修正の可能性があることをご理解下さい。
弊社は介護福祉用具メーカーとして、介護される方、介護する方のつぶやきに耳を傾け、歯科・介護の専門家の意見を取り入れより良い製品を創り、高齢化社会に貢献できる企業を目指します。
デントレディアス介護用歯ブラシは大量・高密度毛を使用した円筒型のブラシタイプですので、食物残渣を取り除くことに最適でありながら、舌のケア、口腔内への適度な刺激、唾液分泌の促進の他、最も重要である“歯垢を落とすこと”がしっかりケアできます。また市販のスポンジグリップの取り付けも可能で、入れ歯洗浄用ブラシとしても使い易く、方向がありませんので多少手が不自由な方にもご使用頂けます。介護用には高額な製品が多い中、入手し易い価格を実現しました。
今後ともよりよい製品の開発、情報の提供を心がけていく所存ですので、皆様におかれましても共有できる情報がございましたら、小さなことでも構いませんので、info@toothbrush.co.jpまで情報をお寄せ下さい。
どうぞよろしくお願い致します。